ロマンの風に吹かれ
コンサートメッセージ「不滅」。「死してもなくならない永久の光。不滅の魂などといいますが、そのことを言葉にできなくても現に身体内に存在する生命原理と云っていいでしょう」不滅との表現に触れた時からわかることができるなら分かりたいと心から望みました。演奏をお聴きし、先生のメッセージの通りに身体内に存在する原理という表現を身体で分かりました。この世とは別次元であり別世界に生きる生命を経験しました。胸の内で光が広がり、螺旋状にどんどん上昇していきます。とても心地よく、ここでなら永遠に生きていけると感じ、ここで生きていきたいと心から望みます。コンサートが終わってもここで生きていけるように身につけたいと望みました。
第2部「愛は不滅」。「恐怖心が死を招きます。苦労することでは死にません」と読ませていただいた時、ハッとしました。苦労することでは死なないということにホッとしました。恐怖はと問いながら演奏をお聴きする時、ありがたいことに恐怖はないと分かります。苦労すると体に負担がかかるので苦労がないように環境を考えることはよくしてきたことです。苦労することで死なないと知ることができ、ホッとしました。ロマンの風が会場全体に吹いているようで、大陸に吹く風に吹かれながら、とても素敵な歴史のドラマを見ているようでした。哀愁、悲しみと感じながらも、過去に戻る感情ではなく、未来へ未来へと向かう感情です。このロマンに満ちた世界を愛というのでしょうか。愛を経験できた喜びに満たされました。愛を経験しながら、今までの人生を振り返り、今後の人生を考えます。不滅と感じた世界で生きるよりないと生命をもって分かります。何があってもこの世界で生きていくと心に誓いました。
アンコールの音は胸の奥に響き、涙こみ上げました。胸の奥深くまで受け容れていただいているのだから生きていけると感謝の涙が溢れ、生きる力が生まれます。
終了後にロビーに出ると、すでに夕闇に包まれ、真っ暗となっています。ここはどこなのかと感じました。コンサート中もこの世のことを考えました。この世は生きていけない世とは幼い頃からの口癖です。この世とはなんなのかと考えます。日本には社会はなく世間であると教えていただきました。今、私達が真の自分を活かし、人や社会の役に立つ仕事をしていけば、社会が作れるということが生きていく希望とはっきりと感じます。もともとこの世では生きていけなかったのですから、今日経験させていただいた「不滅」と感じた世界で生きていける喜びが生まれます。コンサートで経験した世界とこの世は全く異なる世界です。この世は滅ぶのだということをリアルに感じ、震えが走りました。
終演後のお客様をお見送りしていると、高校の同級生がご主人ときてくれていました。言葉は交わさずとも手を振り合う時、瞬間涙滲みました。気持ちは高校生になっている自分に苦笑します。コンサート中に自然と振り返っていた過去の人生と今がつながっていること、これからも私の人生を生きていきますが、これからは真の人生を実現します。今日の素敵な音は、何と表現したら良いのでしょうか。ロシアの大地にも感じ、雄大な大陸に立っているようでした。ロマンの風に吹かれる時、人生の悲しみ、喜び、愛を感じ、大いなる存在に抱かれ、全ては光と変わり、永遠に生きる人間の存在を感じ、感動の涙が溢れます。明日もコンサートを経験できますことに幸せを感じ、世界中の人と共に経験できますことを望みます。ありがとうございます。