パリから吹く風

先生、ビデオ講演会の送信をありがとうございます。皆様方が設営された次の会場の様子を拝見し、日本にはない石の雰囲気にパリの香りが漂ってきます。お着物の反物が掛け軸のように美しく魅入ってしまいました。高麗さんのビデオで、関西弁とフランス語が入り混じって交流する様子を想像すると、何だか可笑しくて笑いが出ます。それでいて、人間であれば心は通じると未来に希望を感じ、嬉しくて堪りません。何かが出来ないから諦めることなんて何一つないと教えられます。先生のコンサートに参加された方の書込みを拝見し、パリの街をマーブリングのお着物で歩かれる姿を想像しただけで歓声が出ます。すごいですね。先生の表されたパリでの表現と、正にDiscover Japan　が融合された光の世界のように眩しく感じられたのではないでしょうか。山元町からの学生さんや、パリの授賞式にお越しになられた方、世界各国の方々との出会いは、拝見しているだけで世界への大きな可能性を秘めているとワクワクしてきます。私も今の小さな環境に凝り固まることなく、世界へと向かって生きていきます。

と書きながら、現実を見据えました。なかなか下がらない熱ですが、医者の指示で風邪薬の服用を止め、肝臓の数値を正常に戻すよう自然治癒を行っています。上期決算で且つ三連休明けにも関わらず会社を二日も休んでいますが、家にいることで時間の流れが変わり、いい加減に分かれと言わんばかりに気づくことがあります。二度目のこの身体の不調により、医者の選び方や風邪薬の恐ろしさを改めて学びました。同時に自分の甘さを思い知らされ、自分の命は自分で守るしかないのだと、今更ながら何を言っているのかと情ない状況でいます。常日頃の自分の在り方が、すべてに現れ出る今だからこそ身体づくりをきちんとしないと、役に立つどころか周囲に迷惑をかけると思い知らされます。パリから吹く風に、俯くのでなく顔を上げて生きていきます。パリにいらっしゃる皆様に感謝いたします。ありがとうございます。