ハーモニー

今いる自分は関係で成りたっているのを初めて意識し、感じた風のホールコンサート、第１部でした。様々な関係が現れ、自分の今までが繋がっていきます。両親、友人、仕事関係、さまざまですが、そのなかで今の自分がいるのです。過去を振り返るのでもなく、不思議なほど落ちついた感覚のなかにいました。過去という言葉もそぐわない、現実をありのまま受けいれていく感覚がありました。

2部は先生のピアノのトーンのなかに、ある瞬間、コーラスのように倍音が聴こえ、ハモったような声に聴こえました。錯覚かと思いながらも倍音を集中し、お聴きしていると、女性コーラスのようなハーモニーが聴こえてくるのです。ピアノという楽器から先生が生み出されるハーモニーは調和のように聴こえてきます。調和のなかに自然があり、いち音のなかにハーモニーがあり、その関係は感動的でした。またあるときは精神の柱が力強く立ち、神の世界のようで、姿勢糺します。自然をありのまま受けいれると、普段、自分ひとりでに生きているのを感じます。関係は堺がなく、孤立はなく、ありのまま自然の調和のなかに身をおいていると、自分の我は消え、己が立ちあがります。身体の緊張、意識の緊張などない世界にそのままいることができるコンサートをありがとうございました。自分はもっともっとこのような経験を研鑽を積んでいきたいです。次の渋谷コンサートが待ち遠しく感じる今日です。ありがとうございます。