エネルギー
毎回凄いとしかことばが出ないコンサートですが、昨日のヤマハコンサートは本当に凄いコンサートでした。いつもありがとうございます。
第一音。左手だけの音は決して強いタッチではないと二階席から感じましたが、その一音は先生にしか表せない音でした。体の芯にじーんと響き、次も、その次も、そこからコンサートがはじまっていました。気がつくと、頭に帽子をかぶっていると感じ、思わず手で触って確かめてみようと瞬間思ったけれどふとまた我にかえると今日は帽子はかぶってこないと気がつきました。最近は一つ頭という表現を自分のなかでしてしまうほど一つのことだけを集中してやる癖がついていることが、これでもか、これでもか、というほど変えなくてはならないと自覚せざるを得ないことがますます多くなってきました。一つのことだけを集中してやっていれば生きて来れたことが今は同時にいくつもの事が出来なければいだき講座を受講した生命体としての能力が発揮出来ないことを自分のなかから教えられるようにして目の前に現れます。帽子をかぶった頭と自覚しながらも心地よい一部は今までからの脱出のようでした。
二部もこのままずっと聴いていたいと感じました。あるとき突然大自然のパノラマがみえました。エチオピアコンサートのときに流れた映像のなかにあったアフリカ大陸の大地から滝が轟々と雄大に轟流れ落ちる大自然です。そこから大自然がパノラマのように心のうちにみえていると、以前初めて関西の応用コースに参加させていただいたとき、先生が、年をとって来ると技術に走るが、大事なことは技術ではなく、エネルギーとおっしゃられたことが蘇っていました。するとこの世も、大宇宙も、全てはエネルギーによって存在していることを感じられていきました。人も、大自然も、光も、すべてはエネルギーがあり、そのエネルギーが相互に関連しあい、交流しているのが、何だかすごくおもしろいと感じ、俄然元気が湧いてきました。
アンコールの拍手は会場全体がひとつのエネルギーでした。どんどん力を増して行く拍手のなかで、先生のピアノと交流できるなんて何てラッキー!!と愉しく、いだきしんコンサートでしか経験できない即興の体験はこれからの生き方のヒントです。
次のコンサートになります土曜日のヤマハコンサートがとても楽しみです。
いつもありがとうございます。