アントレプレヌールサロン
高麗さんのお手紙に、今日のアントレの講座の日程が決まったプロセスを拝読し、すごいと驚きました。4日間のコンサートを経験させていただき、今日の講座があったことで、この4日間の経験がなんであったかをよくわかり、感動しました。壮大な生命誕生の世界に神秘を感じ、また人間の存在の尊いことやひとりひとりが幸せに健康に生きていくことが、どれほど大切なことであるかをわかるお話しに、胸の内がどんどん丸く満たされていきました。歴史的に愛がなく、過去に傷ついた生命が、底から受け入れられ癒されていくプロセスに涙があふれてきました。
自分がなんであるか、という存在を問う地点に立つことなく生きていた状態が、頭が働かない理由であり、またその頑なな意識が、変わることや展開していくことを阻んでいたことを今ならわかります。いろいろな角度から存在が明確であるとはどのようなことであるか、をお話しくださいましたが、存在論で表現する、現存在と存在者のひとつの大きな違いは、目の前に起こる問題に対して考え続け、答えを出し続けているか、ということであると理解しました。多くは途中で放棄し、何もやらずに歳を重ねてしまう状態にあることを考えても、それは大きな違いであると感じます。世界にある問題ひとつを考えても、自分には到底解決などできないと思い、考えることを放棄することは、自己の存在もなくしてしまうとんでもないことであると感じました。年齢の問題でも性別の問題でも、問いとして考えていることの大小の問題でもなく、存在の問題であったとわかったことはとても大きなことです。
最後に人よりも良いものを作って売ることが人が助かるということとお聞きしたことはとても心強い言葉でした。人の幸せや希望、暮らしの中に豊かさをつくり続けることを仕事としていきたいと感じ、まずは自分がそのように生きていくことと、そのようなものをつくることに気概が生まれました。
どこまでも人の生命に優しく共にあり、寄り添ってくださる先生の存在に魂が震え、出会えた自分はなんであるのか、と感じました。
子供のころから探し求めていた、なぜ生きるのか、の問いに答えがある悦びを感じます。心よりありがとうございます。