やさしい存在
今日も新宿文化センターコンサートに参加させていただき、ありがとうございます。
新宿文化センターのパイプオルガンはいつもこれ以上ないほど崇高な経験をさせていただけるホールです。大好きな会場で2日目のコンサートもこれ以上なにもありはしないというほど圧倒的な経験をさせていただきました。痛い身体は痛いまま現れ、痛くとも開放に向かう痛みは苦痛とはまるでちがい、そのままわかることで癒されていくのです。
昨日とはまた違うパイプオルガンの響きのなかで、やさしい音に包まれていると、砂漠のようななにもない白い世界があらわれました。砂漠の砂に光りが降り、きらきらと輝く砂の粒子が一面に拡がっていくと、砂漠はいつしか透明な水が流れる石の岩場になっていました。自分の内にときどきコンサートのなかで現れる少女があらわれ、清水が流れる岩の上を足取りも軽くひょいひょいと跳ねながら飛びながら渡っています。楽しげです。自然とひとつとなって見える少女の姿はコンサートのなかでしか現れません。草花を摘む少女の姿は自分の内ともひとつなのでしょうか。
いつしか横に横に拡がっていく体感と空間のなかでコンサートは終了しました。
宇宙、神、存在、ぜんぶ在る世界。
今までの過去を超える出会い。
人のなかで、愛のなかで、命を育むコンサート。
2日間の新宿文化センターのコンサートをありがとうございました。