ひとつ

今年初めての迎賓館コンサートにお招きいただきましてまことにありがとうございました。比叡山に行く前に八坂高麗ギャラリーカフエで五女山の愛をいただきました。声に出すと今までと違う体感に高麗さん　いだき先生に経験させていただいている音で五女山の愛を経験させていただいているんだと感謝致しました。先日の京都事務所での「存在論」での対話ということや、ホワイトボードに書いて下さいました青い線に存在という意味を経験させていただいているように、何かに出会うと、今まで自分は対話せずに自分の中の　言葉で止めていた事が心の中で対話になっているのに驚きます。点でしか居れなかったのに線になっていきます。そして感情の上下は波のようにありますが平坦に伸びて行く線に静かに存在するいのちの流れを経験させていただきます。
迎賓館でのコンサートの音にホワイトボードに書いてくださってあったことを経験させて頂いていたようにピアノの一音一音に「存在」を確認して行くようでした。胃。心臓。肝臓。腎臓。と、自分の体の一個ずつにある声に出会わせていたいているようで、その一音一音で、臓器にある声を聞いているように思っても見ない幼馴染みが出てきたり人と出会わせていただいていました。とても衝撃でした。体の中には何があるのか、どうしてピアノの音でその経験ができるのか、いだき先生の演奏にピアノの音に行き着かれて、根源解決に至る愛とは何なのか一音一音が今そのものであり歴史であり未来でした。子宮を経験させていただいた時に胎児が動くように何かがモゾモゾ動きました。おそれ多いですが神様と言わせていただいていいのか、とても尊い存在が鎮座する様に落ちつきました。重い頭も後ろにたおれ、肩の筋肉が緩み力が抜けていきました。抵抗して立っている自分の自我の姿勢は頑なですがやさしい音に正常な位置に倒れていくという感覚です。免疫力や健康のための抵抗力をつけていただいています。とても不思議な経験を高麗さんの御講演で拝聴させていただきまして整理していただいていました。迎賓館でいただくいだき先生の器でいただく特別なコーヒーに清めていただきまして、京都事務所でも高麗さんの淹れてくださったコーヒーをいただき、貴重な経験をコーヒーによって深めていただきます。
お母さんのお腹の中の記憶はないですが、綺麗な透明なお水の中で迎賓館コンサートを経験させていただいた体感があり、そのままの安心感と心地よさは高麗さんの御講演に続き、たくさんの高句麗のお写真高麗さんの存在を展示くださり、映像の流れる空間に生きる場所の壮大な空気となって広がりました。人類発祥の地、人類最古の骨、自分の生まれてきた物語、迎賓館で経験させていただきました事を、高麗さんの本音、即興詩、展示くださってあるお写真　はそのものでありました。今日はしつけ糸をとり、初めて袖を通すお着物で新しい帯で参加させていただきました。高麗さんに「お似合いですね」と迎賓館でお迎えいただきました時におっしゃっていただいたのですが、コンサートの最後の一音と同時にその一言が残りました。とても深い御言葉をいただきました事をいだき先生のピアノの一音にある今に経験させていただいています。高麗さん　いだき先生の一音の深さ旋律が同じで心地よく、その経験をさせていただいているので、好き嫌い、気持ちいいのか悪いのかも体でわかっていけるようになっています。生命感覚を養っていただき、生き延びていけるんだと感謝致しました。日々かけがえのない経験をさせていただいています。貴重な出会いをまことにありがとうございます。
本日もどうぞよろしくお願い申し上げます。

梅本佳代