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とぐ


恥ずかしながら初めて五輪書を読んでいます。水の巻の最初は心の持ちよう。最初読んだとき、美しい文章が水の流れのように、一つ一つこころに落ちてくるようでした。心を真ん中におく心持で、声に出し読みました。きつくひっぱらず、少しもたるまず。こころがひっぱられるような緊張感の中では身体もこころに引っ張られ、常の状態にはいられない。中でも、「智恵をとぐ」という表現は、凄いと感じました。美術館で、武蔵さんの水墨画を拝見したことがありますが、剣だけではなく、水墨画や工芸品、そして文章も、すべて一つの道をとぎつづけた結果のたまものなのだとわかりました。水の巻には世間のことも書いてくださっていました。先生にご紹介いただいた同調圧力の本を読んだ後だったのでびっくりしました。私は法の中で生きていながら、法律をきちんと理解することができていません。同調圧力の本の中の、佐藤先生の「社会」の定義を読んで、なぜ自分がそもそも国の法律の元である憲法や、その他の法律に対してあまり興味が持てないのか、自分事として読めないのかがわかりました。社会の中で生きているのではなく、世間の中で生きているからでした。世間の中にいる限りは、法律がなくともある程度生きていけたのです。なるほどそうだったかと納得しました。まさに今必要な本をご紹介いただきありがとうございます。社会もなく、そしていい意味での世間も失われて行こうとしている今、新しい社会を一人一人が創っていくことが必要な時代と感じています。色々な本を読むこと、学ぶことすべては、一つのことを成すための鍛錬。敵がわかり、戦い、負けず次の敵に向かっていきます。ありがとうございます。後藤美香
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