かなしみ、愛

先日の応用コースを受けてのコンサートなので、大変緊張しながら銀座ヤマハホールで開演を待ちました。第一部　PASSION　メッセージの中でイエス・キリストの受難を含むとお聞きし驚きました。一体どのようなことなのかと心澄まし聞いていると、突然身体中が火照り熱くなり、先生の音と共に血液が全身を駆け巡るかのような体感です。ところが、突然静寂さに包まれたかと思ったら、言葉に言い表せない程の深いかなしみの中にいました。第二部　美しいがゆえに美しい　何て素敵な言葉なんでしょうと、お聞きしただけでドキドキします。ピアノの第一音である倍音が私の身体に響き渡った時、先生の奥様である晴美さんを感じました。先生が現れる時、晴美さんも現れるとの高麗さんの言葉を思い出しました。第一部で感じた深いかなしみと愛は、第二部そのものでした。桜が瞼に浮かびます。かなしいまでに美しい桜の花、太くたくましく伸びた焦げ茶色の幹が、私の身体の中に枝を張ります。アンコールでのこの上なくやさしい愛が私の身体に広がり、空間に伝わり世界に広がっていきます。美しく生きると決めました。ありがとうございます。