いのち生きる
12月今年最後の狛江応用コース、アントレプレヌールサロンをまことにありがとうございます。高麗さん、先生がずっと時をつくり続けて下さり、今があること、そして何より中心である原点を今あらためてうけとめ、自分のうちにはっきりした芯となりました。
医療や水道などのことから、ひとのいのちが大事にされてないこと、滅びに向かう現実のなかで、人間の関係、お金、世界のこと、、、根源に関わるすべての、どうにもならないことを、先生がおられ乗り越えていけることはまさに奇跡と実感し、感謝と言葉にはつくせません。応用コースでは、身体、とくに頭に重く岩のようにあるものが解けて澄んだ光に満たされていき、身体の奥から涙こみあげました。
応用でもアントレでもお聞きした、医療のことでこれから140万人以上の方が切り捨てられていくという流れは、介護、医療の現実で少なからずこれまでも感じてきたことです。要介護5といういちばん大きな単位でも、それだけで生活することはたいへんであり、自分も家族が病気で当事者であった時も、実際に仕事で直面するようになってからも、ほんとうにひとのこと、いのちのこと、現状をわかって制度やしくみを考え決めているのか?年を追うごとにそうでなくなっていくことは明らかであり身にしみてきました。高麗さんに何度かお聞きしてきた、おにぎりが食べたいと言い残してなくなられたお年寄りのこと、日本では年間約3万人が孤独死となっている現実も、誰ともつながりが少なくひとり暮らしされている方と関わることも多く実際に身近に感じることです。
かつて先生が将来のことを考えて日本になかった老人ホーム、デイケア、ショートステイ、入浴サービスの仕組みを考えつくって下さってことでどれほど多くの方々が助かって来たのかはかりしれません。やはり人間のこと未来のことをわかり、考える方でなければできなかったことと感じます。老人ホームのお話をして下さるとき、そこで実現されていたことは今は更に何処にもなく、当時の奇跡の連続と生命の通い合うぬくもりとエネルギーに、目を開かれ感動します。そこから後退するばかりであっても、ひとつ打ちたてて下さったことはどれほど今もひとを「救済」しているのか、、、真の「救済」を心して考えます。そして高麗さんが以前に、お父様、お母様のことから「ひとが元気になる病院をつくりたい」とお話されていたことがずっと心にあり、先生の音がある美しい空間、おいしい食事があり、安心して身体をまかせて頂け、元気に生きていく力が生まれてくるような場をつくりたい気持ちがありました。東北で復興のためにNPO高麗で実現された「結工房」はまさにそのような場と、経験させて頂くことができ、大きな希望です。
高麗さんがデイサービスで「みえた」とおっしゃってくださったこと、一緒にはたらく仲間皆が高麗さんにひとがほんとうに豊かに生きられる、今までにないデイサービスをつくっていきたい気持ちを表現させて頂いたこと、、、先生、高麗さんがおられ、成っていく場は、世にないことです。必ずこのときをいかし、力を合わせて実現に向かっていきます。そして活動をとおし、動きながら表現し、先生、高麗さんのこと、コンサート、講座のことをそのままに伝えていける人間に、と望みます。
「グレートターニングポイント」とお聞きしたことを胆に銘じます。新しい年へといのち生きること、12月の1日1日を、お金のこと、すべてを、見直し、よけいなものはなくし、体力も能力もどんどんあげていくよう考え向かいます。
心より、ありがとうございます。天田敬子