KEIKO KOMA Webサロン

いのち一つの場


玄関を開けると、落ち葉の絨毯が広がり、歩くたびにふわりと音を立てて舞い上がり、思わず嬉しくなる朝でした。
昨日、高麗さんのお兄様の命日と「命のキッチンラボ」創設記念の日に足を運ばせていただきました。
高麗さんの詩から生まれた光景を、シェフと克哲さんが一皿一皿にして届けてくださいました。
胡桃のお豆腐の上の糸唐辛子が「枯葉が舞う様子」だと聞いたとき、今朝見た落ち葉の世界と重なり合い、胸の奥でひとつの光景になりました。
蒸し野菜は「夜空の下、小屋の煙突から煙がのぼる景色」。
食べる行為そのものが、詩の中に入っていくようでした。
詩が料理になり料理がまた新しい表現を生む。
表現が絶えずつながっていくその感じが、命がひとつであることの証のようで、とても嬉しく、わくわくしました。
最後にいただいた高麗さんのコーヒーは、香りだけで縮こまった肩がほどけていくほど豊かで、口から胃、そしてお腹へと温かさが広がり、中心に戻っていくようでした。
一緒に出された大福は、胡桃と棗と栗がまるごと包まれ、寒い中で身を寄せ合っているような温かさがあり、心がほぐれました。
料理と詩と自分の感覚が、ひとつの流れとして重なっていく。その終わりのない表現の連なりに立ち会えたことが、とてもありがたく、幸せでした。

高麗さん、克哲さん、シェフ、スタッフの皆さま、ありがとうございました。

KEIKO KOMA Webサロン
モタンカ
KEIKO KOMA Webサロン
東京 高麗屋にて
KEIKO KOMA Webサロン
多賀城 和歌珈琲前にて