いだき
今年初めての府中どりーむホールのコンサートでした。ありがとうございます。雪が降るなか、早めに家を出て会場へ向かいました。生まれた時から住む東京は雪が降ってもやっぱり体に馴染みます。久しぶりと感じるコンサートは絶対に遅れないようにと向かいました。会場入り口で高麗さんに母のことでご挨拶させていただきました。海が見えるホテルで去年母と迎えた新年のこと、そして今年は叶わなかたったことを覚えてくださっていることに、コンサート1部のはじまりの先生の演奏のときから胸がいっぱいで泣けてくるのです。母を看取った時間は辛くても宝の時間であったけれど、やはりコンサートで、いだきの場に居ることは、何にも変えられない安堵が拡がっていき、自分が生きていると感じるのです。
気がつくと、その後の1部の演奏では寝ていたようでもありました。
2部は体が熱く、脚の先まで熱く、身体のあちこちが先生の音に反応していました。愛のなかで涙がポロポロ溢れながら、幸せになるんだと、気持ちがしだいに高揚していきました。幸せになることが母の魂とつながると感じ、外側で母を恋しがるのはやめよう、愛があれば悲しみは悲しみだけに留まらず、もっと大きな生命の源の愛に出会っていける筈。
アンコールの音は何処から聴いても愛のフィールドでした。光は風になり、風は大地になり、光の木に葉が輝き、大きな存在、宇宙樹が現れ、そしてアンコールラストに、なにかと一つになりました。大きな存在が先生の演奏と一つになり、意識が消えたような一瞬、心のなかにすっとしずかに入ってきて、アンコールが終わりました。不思議なアンコールのラストでした。
2022 “ 新しい年を生きていきます。
今年はじめの東京の雪のコンサートをありがとうございました。