ありのままを受け入れることからはじまる
いだきしん先生、仙台でのコンサートを誠にありがとうございました。コンサートに生で参加させていただく経験は、まさに命拾いでありました。コンサート中、気になることが頭に浮かぶとそちらに気を取られ、内面に集中しようとしても初めのうちはできませんでした。こんなことをしてはいけないと、また思うと、不安すら感じてしまうのが現実でした。意識がうるさいことを嘆きまでしていると、その時初めて、意識を否定しようとしている自分に気づき、全部自分のことであるのに、切り分けて部分的に否定することはおかしいと感じました。全部自分と受け入れた時、余計な思いは消えたかどうかはわかりませんが、そちらに引っ張られなくなりました。そして安堵しました。否定しても何も解決せず、ありのままからは遠のいて行き、現実とは異なる偽物の自分を作ってしまうこともわかりました。結局、否定して、観念として出来上がっただけなので、何も変わらず、現象としては同じことを繰り返してしまいます。私は命拾いしたと感じました。
それからはピアノの一音一音のあまりにも豊かで、多彩であることに感動し、内面に広がる無限な世界をそのまま感じられました。また、その経験から頭に浮かぶことと身体感覚も、バラバラであるということがおかしいことで、生命体は本来は一つであるはずと感じました。そして一つにしていくのは生命の言葉であり、動くこととわかりました。今は本当に遅いと痛感しておりますので、スピードをあげていく中で、動きながら人間とし真っ当になっていく道を進みます。その先にどうなるかというより、動き続けることが人間と感じられるようになり、これからが大変楽しみです。誠にありがとうございます。