ありがとうございます

荻窪の駅を降りコンサートホールに行く道は懐かしい場所に戻ってきたように感じました。コンサートが始まりいつものように目を閉じ集中しようとしていたのですが、今日は二部の途中より目を閉じると先生のお姿が度々浮かび、先生が表に表れておられるのだと感じ目を開け、姿勢を糺しました。凄まじいピアノの一音一音とピアノを演奏される先生のお姿に我に返ったといおうか、今までのコンサート中の姿勢は明らかに違っていたとわかりました。よく言えば力を抜いた状態ですが腰が入っていませんでした。気が付き姿勢を直すと音の入り方が違いました。二部のコンサートメッセージをお聞きし苦笑する程、過去に囚われているのか、過去の事ばかりが頭を過ります。先日亡くなられたお婆さんの顔も浮かびましたが笑顔でありほっとしました。生きている間に幸せな経験をしてもらうという先生のお話が思い出されました。何故かはわかりませんが、病気で幼くし亡くなった子供達の死を無駄にしてはいけないと感じました。死んで終わりではないからです。コンサート前に考えていた天性の答えは出ませんでしたが、自分の幸せは死を目前にしている方の希望となる事なのだと実感しました。上手くは表現できておりませんが、愛の世界を経験させて頂きありがとうございます。