ありがとうございます

4月22日に開催されました「高麗恵子語り」のオンデマンド配信をサウンドシステムにて聴かせていただきありがとうございます。最強の音響システムにて経験することができ最高です。当日と昨日はお声がほとんど聞き取れなかったり接続が切れてしまう連続でしたが、昨夕から空間も内面も澄んでいく体感があり今朝の仕事のあとを楽しみにしていました。
先生の音楽と高麗さんのお声をお聴きしていると、いつの時代かとかどの次元かといった感覚がなくなります。意識はしていなかったですが日ごろ平衡感覚によってなのか位置感覚によってなのかで自分の居場所や存在を決めているように感じます。先生の音楽と高麗さんのお声にそういった枠がなく、天から響いているような空間全体に響いているような音であり、その中に身を置いていられると次第に自分自身も空間に溶け込んで境がなくなっています。先生の音楽が高麗さんによって言葉となり、その言葉を聴けることにたくさんの喜びがうまれます。「朱蒙さま」の音楽と語りは生き生きと鮮明で朱蒙さまが直接語られているようで、たいへん清々しくきよらかで芯は強く、音楽と語りを聴いているのがほんとうに気持ちよいです。人とともに力をあわせ生きるぬくもりと、それが未来へと生きる強さとなることが伝わってきました。また、人間は人間だけで生きるのではないこと、そのような状態はなんてちっぽけで限定的なのか…と現代人との開きを感じてしまいます。高麗さんがおっしゃられたように高句麗という国を創った人々の喜びや楽しいことや、何より中心にあった精神はいまもあることをわかります。かつて朱蒙さまがお生まれになり高句麗を創られて行き、高句麗という国が存在したことに、人間として生まれたことの誇りを初めて感じました。人間の歴史のなかに高句麗が創られたことは誇りです。そして、先生がお生まれになり、人間とはなにかを探求され答えを見つけられたこと、先生の存在であり長い人間の歴史のなかのまぎれもない事実に、さらに人間である誇りがうまれます。そして、高麗さんがお生まれになり先生に出会われて「いだき」を始められて、私がお二人に出会えて今あることに身体の隅々まで震えるほどの感謝と人間とし生きることのよろこびを確認しています。
エチオピアコンサートのときに、これは直接お聞きしたのではないですが、エチオピア全土を撮影でまわられてコンサート当日に大画面に各地の映像を映し出され、エチオピアの人たちが誇りを持って生きるのが大切だと先生がおっしゃられた、と覚えています。それを聞いたときとても感動したのですが、いま実感として人間が人間としての誇りを持ち生きられる、と経験するだけで生きることの希望に満たされます。そこから未来はひらかれていく、とときめきがうまれます。
「高麗恵子語り」の尊い経験をまことにありがとうございます。