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蛇は大嫌いでした。
アスクレピオスの杖に巻きつく蛇、古代エジプトに登場する数々の蛇神。中国古代神話上の女神、人首蛇体の女媧。日本でも蛇は神の使いとされていることは頭では理解できても、私には、やはりおぞましいく、嫌な存在でした。チロチロと舌を出す蛇の動画を見るだけで、身の毛がよだつのです。
講座でお伺いしたポケットの中の小さい蛇を「かわいい」という看護婦さんのお話が印象的でした。
口では、自然と一体といいながら、この蛇を生理的に嫌悪する感覚はなんだろう?これこそが、自然と分断されている状態ではないのか?実際に見て、触ってみるとこの嫌悪感は払拭されるのか?と、蛇が触れるところを探してみると、ありがたいことにありました。
一番触りたくないタイプをわざと2匹選びました。
「苺」君という可愛い名前でありながら、憎々しい見た目です。赤とベージュと黒の錦の柄の雄蛇を両手の平に置かれたときの衝撃。今もよみがえります。手の平に全神経が集中します。乾いていて、ほんのりあたたかい物体の重み感じながら、おそるおそる目を開けてみると、とぐろを巻いておとなしく「苺」君は、鎮座しているのです。頭が真っ白になりました。
2匹目は2kgのアナコンダ種の全長1mはある大きな雌蛇です。
こちらは首に巻いてもらいました。
全身おぞけだつのかと予想していましたが、蛇の屹立する胴体をそっとにぎると、蛇本来の力強い生命力さえ彷彿しました。手首ををつたう蛇になめらかささへ感じました。「セラピー効果があるんですよ」という店員さんの声に、「へー」と答えるのが精いっぱいでした。
わずか、1時間ほどの滞在でしたが、不思議なことにお店をでたあとは、体が軽くなっていました。最も忌嫌う生き物により、癒されたのです。
やっと、見境がなく、蛇を毛嫌いする呪縛から解放されました。
世の中は、このような思い込みによる恐怖と不安に満ちているのでしょう。

東日本大震災前のワークショップで、自分の感じていることがどうしても音にならないと表現し、数学を勉強することを先生にすすめられ、次の応用コースで「虚数の情緒」を紹介していただきました。それから、1年かけて、毎日毎日、ノートと計算機を机に広げ、読み終えました。最後の方は「量子力学の基礎」でした。物理は虚数なくしては、成り立たないのです。目に見えないことを否定することは愚かしいことです。
「虚数の情緒」で学んだ、電子は「時間と空間のすべてを通って」くるという言葉は今も希望です。
わかることで、身体も心も自由になっていきます。
年々、身体も頭もやわらかくなっていきます。
美しいピアノの音ではぐくまれていく生命です。

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三村馨

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戦わずに勝つ生き方
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盛岡市民文化ホール小ホールにて-2
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