ありがとうございます。
三鷹コンサートありがとうございました。
「すらり」という響きに、大好きな「百済観音」が浮かびました。
飛鳥時代の美意識の結集といえる作品です。
2メートルを超える長身の仏様です。
「虚空像菩薩」と伝えれられていると後で、知りました。
「虚空」とは、何も妨げるものがなく、すべてのものの存在する場所。
2部のピアノを聞きながら、
「もののあはれ」という音が浮かびます。
平安時代では感動したときに「あはれ」と表現していました。「源氏物語」は「あはれ」という言葉がよくつかわれていました。
先生に出会うまでは、日本の文化に触れることで、生命をつないできたのかもしれません。
ピアノの音を聞いていくと、頭がクリアに冴えていきます。
世界中の人々が、この状態のまま生きられたら、どんなに平和かと感じます。
家に帰って、「字統」「字訓」を広げます。
いろいろな言葉が飛び込んできて、楽しいです。
日常の生活や仕事で疲弊するようでは、話になりません。
家庭は「生命再生産」の場であるべきなのに、生活がおろそかになり、負の循環に陥ります。
しかし、「こうあるべき」と意識的にがんばることで、さらに、負の循環です。
「連帯」どころか、メビウスの輪のように抜けられないのです。
古い頭を一掃するしかなく、それができるのは、先生のピアノの音だけです。
心を整理すること、わかることで、変われます。
「生きることは変わること」
変わる機会をありがとうございます。
三村馨