『本当のこと』の成分

先生はじめ周りの方々とお話もさせていただき、ぬくもりの中に埋めていただく中で、自分という人間がどういう状態であるかとか、よくわかってきたことがありました。ひとつは、わたしは地元を大切に想っていることを、離れた地で学ぶことで必要以上にわかりました。必要以上にというのは、先生が東北ご出身であることが私にとりあまりに嬉しすぎて、なんだか私は気持ちをこじらせているな？と感じたためです。ただ素直にうれしさを認められないと、普段押さえ込んでいるものがいらないときにドバッと溢れ出す変な人になってしまいす。ちょっとそんな感じでした。道のりは険しかったんだなと個人としても歴史としても感じ入るものはありますが、素直にありのままに認めていくことは幸せに生きる人はみんなやっていることです。私は講座を受講する6年ほど前から進学のために上京していて、もともとアルバイト先の上司から『地元を強調しすぎ、誰もそんなに自分の地元のことアピールしないよ』と言われた記憶がとても残っています。先生にお会いする前から地元はなぜか自分のアイデンティティというか一つのものなようなのでした。それでも全国的に軽んじられることが当たり前で、住んでいる自分たちですら軽んじている場所が、『いだき』という世界へ来たとたん『先生の故郷』としてどことなく大切に扱われていることに驚きました。こんなことがあるものだろうかと。

愛の関係の中に身をおかせていただきただひたすら傷が癒えていくのを感じ言葉にもならず、一人生きてきた長い時間をわかりました。