「慰霊」
3月11日、東日本大震災の起きた日に、府中どりーむホールのコンサートに身を運ばせて頂き、心よりありがとうございます。当日の地震の際は高齢の一人暮らしの方を訪問中でしたが、おコタツにおられたのをベッドに移りましょうと移動した直後の大きな揺れが続き、そのコタツ周辺は周囲の窓ガラスなどが割れて飛び散っていました。その方は昔経験された「関東大震災くらい大きいかもしれない」とおっしゃっていた場面が浮かびました。
しかしながら、現地でどれほどのことが起き、たくさんの方がおなくなりになり、今なお報われないたくさんの霊魂のこと、このことに限らず連日黙祷を捧げるような状況を、自分がどれだけ感じわかっているのか、、、身に受けられている先生、高麗さんに唯々頭が下がり、自分も人間としまっとうに生きていきたい気持ちで向かいました。
いつもはここまで酷くはない花粉の影響も考えていましたが、先生の音は心身にやさしく響き、ここ数日の重い頭や胸の奥も身体も軽くなっていきました。音の空間は光あふれ、真に生きていけると心底安堵し、感謝します。二部のメッセージを心に、この上なく美しいやさしい音、愛に包まれ、しあわせに満ち、「愛はゴールのない素晴らしいスタート」そのものを経験させて頂き、感動と感謝でいっぱいです。アンコールは皆で拍手し、先生の音とひとつに涙よりなく、世界中のひと、魂、すべてがつながりますようにと願いました。コンサート後の高麗さんと笑い合うウクライナの方々の笑顔に喜びこみ上げました。
「慰霊」ということばは知っていても、身をもって経験させて頂き、高麗さんの書き込みを拝読させて頂き、深いコンサートのメッセージ、「一人一人の人生そのもの」とのお言葉を受けとめています。真に成されるおはたらきにより解放されることなくして、日本も世界も、一人一人も未来ひらかれないこと、畏れとともに感じます。わからずに生きていたことも、自分の在り方も申し訳なく、日々糺される今に感謝いたします。もっと力をつけ、お伝えしていくこと、実現していきたいことへ、本気で向かっていきます。
ありがとうございます。
天田敬子