KEIKO KOMA Webサロン

豊かな社会とは


パリと聞くと、様々な思い出があります。ブルゴーニュの森、ベルサイユ宮殿、セーヌ川の夕景クルージング、どれもロマンチックなシチュエーションばかりの国です。一方、表側の華やかな舞台とは異なり、地下鉄の切符売り場では体格のいい窓口の女性が、観光客である私と友達に切符代が足りないと大声で怒鳴り、怯んだ私たちから紙幣を受け取りお釣りもなく満足げに頷きました。いだきと出会う前ですが、社会の表裏を見て悲しくなったことが蘇ります。当時のファツション雑誌では、お洒落なパリジェンヌがページを賑わし、私も毎日身に着けていたカチューシャを買おうとデパートに勇んで行きました。ところが、素敵なものは何一つなくがっかりしました。むしろ私が日本からしていたカチューシャを見て、人々が集まり譲ってほしいと言われて驚きました。

今、パリにて高麗さんの美しいマーブリングや墨の書、先生の器が立ち現れたことで、パリの方たちの驚愕された様子が目に浮かびます。然も、寸分の狂いのないディスプレイの美と共に存在表すのであれば・・・と考えただけでドキドキします。そして、先生のピアノが空間に表現されたパリ。高麗さんの叡智という表現を拝見した時、日本では先生のコンサートに参加させて頂くことは当たり前のように思っていましたが、これからは世界を変える先生ならではの舞台に完全に変わったと分かります。そうでありながら、先生が送って下さるwebサロンへの写真とメッセージに涙が溢れます。どこにいても先生とひとつで生きること、その愛に感謝という言葉では伝えきれません。ありがとうございます。

この三連休で体調を崩し39度の高熱が続く中、今朝大学病院に行きましたが診療が終わるまで実に6時間もかかりました。縦割りの診療制度では、同じ大学病院にかかっていても情報共有は一切されないと思い知らされました。待合室で待たされている方が、むしろ病状悪化となりそうです。消化器内科ではお年を召した方が多く、ひたすら待ち耐え忍んでいらっしゃいます。せめて具合の悪い患者さんが待つ待合室の椅子位は、身体にやさしい椅子であればいいのにと、つい考えます。弱者にやさしい社会が必要と身をもって分かる1日です。

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東京高麗屋にて
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NPO高麗 東北センターにて
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KOMAGESHA第4弾