KEIKO KOMA Webサロン

調和


お忙しい中、数々のお写真やメッセージをありがとうございます。リアルタイムにどこにいても同じ時を共有しているようで嬉しく、時代の変化を感じます。

先日、台風の渦中に家の呼び鈴がなりました。ちょうど台風のピークの時間帯だったので、何かご近所で大事があったのかとドアを開けるとそこには誰もいませんでした。部屋に戻るとまた呼び鈴が鳴り、その時それが風の作用だと気付きました。10年以上今の場所に住んでいますが、台風に呼び鈴を押されたのは初めての経験でした。音量をオフにすると今度はモニターの画面の風の音がごうごうと響き、結局インターホンの電源を切りました。それでもなお呼ばれている感覚がし、表に出てみるとピークの雨風の中、一瞬時が止まったようにすべてが静まり返り、なべ底のような大きな黒い穴が目の前にひろがりました。怖いとかそういう感情はなく、ただコンサートの時のように感情を超えた世界に在る感じでした。

三鷹の高句麗伝説で先に見ていた光景だったこともあり、この光景が何を意味するのかを考えました。人と自然はずっと昔から、今の人が考えている以上に密接に影響しあう関係なのではないかと感じ、気圧などの影響が人に影響を与えるように、人だけではなく蝶のような羽ばたきでさえも天候に影響を与えるということなのではないかと感じました。だとすると先生のコンサートで人の意識が変わることは本当に大きな希望だと改めて解りました。同時に逆方向にも作用するので、台風の中心は古い意識を吹き飛ばさなければ超えられないこれからの時をその存在で教えているように感じてなりませんでした。

今日は素晴らしい秋晴れの清々しい空気に交じり、金木犀の香りが風に乗ってやってきます。思いがけずウラジオストクのコンサートの上映会に参加が叶い、今からとても楽しみです。いつもありがとうございます。

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三鷹市芸術文化センター 風のホールにて
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