突き抜けた経験

二日間続いたコンサートで「自由」というお言葉に触れ、内から喜び、何より自由を好み、自由を欲するのがいのちと感じます。光の粒のように感じる先生のピアノは身体の中心軸から解れていくのがわかり、座っているだけで一変に変わっていくことに改めて驚きます。三鷹の第二部、紡ぎ出される先生の音とひとつに空間を舞い、感動に包まれていると急にメロディーは変わり、浸ることはできないんだと、見透かされているようで笑ってしまいました。そのまま身を委ねていると到達したのは感覚も感情も超えた世界です。身体は開き、いつも重く感じる目の奥も軽く、この状態が目が開いている状態であれば、普段生きている状態は眠っているようなものと感じました。感覚も感情も超えた世界は何も引っかかってくるものもなく、遮るものもなく果てしなく開かれています。ここで生きられれば自由を実現し生きていけると感じます。普段生きる世界はノイズが多すぎ、そこに引っかかってしまっている自分の状態があるとわかりました。いだき講座を受け開かれた内面で生きていける世界は想像したこともないほど素晴らしいです。三鷹市芸術文化センターで開催されるコンサートは私にとって突き抜けた経験をさせていただく機会が訪れます。こつこつやっているとあるとき能力がジャンプするように、コンサートや講座に参加し続けている中であるとき飛躍の経験を得ていると感じています。それもコンサートホールの一席に座らせていただくだけという恵みです。「内面をお感じください」とたまにコンサートメッセージでリマインドされるようにお聞きすることに立ち戻り、毎回まっさらな状態で先生がコンサートで何をされているのか理解を深めていきたい気持ちです。人間が人間ではなくなっていることをわかり、人間になっていく今の時をありがとうございます。