KEIKO KOMA Webサロン

生命の感覚


20回のコンサートが開催された6月最後の日にこれ以上の天気はないというほど澄んだ空は高く大きく広がり、岩手山がはっきり姿をお見せくださった盛岡コンサートの日でした。深く静かにピアノの音が紡がれていきます。一歩一歩進むにつれて光の花が静かに一つ一つ咲いていくようでした。身体のとても深いところに響きます。身体の奥を感じ続けるコンサートでした。きっとコンサートを聴く私達が沢山コンサートを経験し成熟していなければこのような演奏は難しかったのではと推測ではありますが感じました。深いところまで刺激された身体は外側が取れ、脱皮したように感受性磨かれていたことが帰途につきわかりました。アンコールが終わった時、一瞬感傷的になりました。20回コンサートの最後ではありながら始まりと感じていたので意外でしたが、どこか安堵するものがあり、心より感謝の拍手で終わりました。
コンサート前には東北センターに伺い、マーブリングをお見立ていただけたことありがとうございます。自分で見ていた時に気になったものを瞬時にお選びくださり、自分の生命の感覚が確かなものになってきたことも嬉しいことでした。マーブリング作品が出始めた頃、高麗さんがお選びくださるものが自分が好むものとはまるで逆ですごく抵抗がありました。それも記憶がある幼い頃からずっと苦手で着ないようなものでした。本当の自分を本能的に隠すことを、そのようなことを考えないような小さい頃からしっかり身についていたことがわかるようになりました。そして今は惹かれるものと似合うものが一致してきました。手がかりは生命の感覚です。生きる上であらゆる事の手がかりです。コンサート後、一瞬の生命の反応を見ないようにするような癖がまだあることを自覚しました。豊かに育まれた生命の感覚のままに生き、豊かな人生切り開くこれからです。要らない習慣や常識が中身は違っても世界中どこでもあると感じ、不自由に生きる人間と感じます。生命あり生きる人間は生命の働きという基本に戻ることが必要であることがよくわかる今です。これからの生き方を学び、経験し、深まっていく6月の掛け替えのない一ヶ月をありがとうございました。明日は応用コースがあり嬉しいです。宜しくお願いいたします。

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京都コンサートホール 大ホールにて
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