KEIKO KOMA Webサロン

洗練された生命


府中の森芸術劇場でのコンサートをありがとうございました。第1部の「グレース」では、傷ついた生命の修復を経験しました。開始早々、ホール天井が天上に向けて果てしなく続くものに感じられ、ピアノの音が会場を優しく包みこむとともに、遥か頭上で螺旋状に天上へ向けて鳴り響く音階のホールに佇む経験をしました。そして、普段の生き方により傷つけられた体の内側が徐々に整えられていきました。その際、ピアノの音を内側から感じることは音を受け入れること、体の動きを観察することは音を拒否することであるとわかりました。

パイプオルガンの演奏中は、体の中心、おそらく心臓付近の一点に集中して一筋の光を受け続けるような経験をしました。そしてホール天井が今度は水平方向に広がりをみせると、雲渦のような物凄いエネルギーの動きが感じられ、やがてその中に自分が溶け込んでいきました。続いて地球の大地の底から湧き上がる、力強い上昇エネルギーと共に体が浮上するような感覚を経験をしたところで、終演となりました。

第2部の「グレート・ターニング・ポイント」では、第1部で経験した「感じる」ことに徹するように聴きました。前回のアントレプレヌールサロンでは、グレート・ターニング・ポイントの「意味」を「考える」ことに重きを置いていたためです。体の内側から感じるということは、心地よいものばかりでなく、普段から体に負担となっている苦しみもそのまま受け入れることでした。体の内側は、感じるままに自由に動きたがります。それが「自然」と感じました。しかし、その動きを阻止すものが頭でした。苦しみに対する「恐れ」からです。このような体と頭とのせめぎ合いの中で、感じることに徹することは、まるで修行のようでした。暫く感ずるままに体の自由な動きに身を任せていました。それに伴い苦しみも経験しました。しかし、それもいつしか消え、やがて体の内側は自由で平和な状態となりました。生命傷ついた状態の着ぐるみをすっかり脱いでしまったような感覚でした。洗練された生命に変わることが、グレート・ターニング・ポイントと感じました。

ありがとうございます。

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三鷹市芸術文化センター 風のホールにて
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NPO高麗 東北センターにて-2
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