愛の光

銀座のヤマハホールに、開演5分前に到着しました。最期の最後まで見事な展開に愛犬に感謝しかありません。第一部の「流れ」は、それこそ息を詰めるようにして、緊張して聞かせて頂きました。有無を言わさず引き上げる力。何もかも終わり、次に向かう力。うねるようなエネルギーが怒涛のように流れ、あまりのもの凄さに言葉を失いました。休憩時間に彼をよく知る友達に旅立った旨を伝えると、押し込めていた感情が一気に涙で溢れ、第二部の前から嗚咽してしまいました。メッセージは「愛の予感」限りなくやさしい音が包み込んでくれます。「君がいるとあったかいね～」いつもそう言って抱っこしていた、あの感覚が突然蘇り、私の腕の中に愛犬がいました。温もりと重さが確かなる存在を現しています。私の心臓と彼の心臓と先生の音が一体となり、空間と一つになると彼は愛の光となりました。「次に向かえ」と言われました。コンサート終了後、友達が「〇〇が来ていたね。愛の予感、すごい門出だね。私もお別れを告げたよ。」と言ってくれ、ありがたい限りです。苦しむこともなく、最期は静かに一人で旅立った愛犬は、赤ちゃんの頃から17年間近く先生の音楽を聴いて育った、いだきの仔です。4度目の奇跡は起こりませんでしたが、よく頑張ってくれ、私を支え続けてくれたと感謝しかありません。先生、ありがとうございます。穏やかに眠る彼を見つめながら、一昨日の朝に一陣の風が教えてくれた、何かが終わり、次に向かっていることは現実となりました。何に向かっているのか、今は分かりませんが、恐ろしい程何かが終わったことだけは分かります。今日となりましたが、彼の葬儀の手続きを確認し、自分の検査で通院した後に三鷹に向かいます。引き続き、コンサートをよろしくお願いします。