KEIKO KOMA Webサロン

今を生きる


迎賓館コンサートと京都応用コースをありがとうございました。

迎賓館コンサートでは、「今」を経験することで、過去に生きる状態から抜け出すことができました。コンサートでは、演奏開始直後にピアノの音が「時間」そのものと感じられ、空間にエネルギーが充満しているようでした。ピアノの音が体に直接入りこむような時間帯には、この上ない悦びと活気、幸せに満ちた生命の躍動と豊かな多様性を経験しました。

一方で、ピアノの音が体の外側で鳴っているような時間帯も長らく続きました。終焉間際でようやく、記憶や思い込み、後悔などを含めた「過去」に生きる自分の状態に気づきました。すると、突如、ピアノの音が体内を駆け巡り始めました。それは「過去」から「今」への脱出した瞬間でした。ピアノの音とともに流れる「今」という連続した時の中で、安らかさと豊かさが広がる空間に全てが包まれると間もなく、演奏は終焉を迎えました。

応用コースでは、能役者の「花」に代表されるように、日本人の感性が物の怪を含めた「モノ」と関係するというお話しは興味深かったです。私自身が、あまりモノを集める習慣を持たないため、日本人としての自身の感性を発掘するためにも、良いものを少しずつ集めてみたいという気持ちになりました。一方で、動きの中でしか感性は働かないというお話しから、現在ように自粛で動きが制限されている状況がいかに危険か、とくにサタンを超えるほどに人の命を弄ぶ「モノ」の存在についてのお話しには恐ろしさを覚えました。そして、世界に通用するためには物を集めるだけでなく、感性の中から育つ理性が必要であるとのお話しからは、日本人の本来性に新たな要素を加える必要があるなど、世界の中で未来を生きるためには、日本人としての「進化」のあり方が問われているものと感じました。

ありがとうございます。

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