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高麗さんのビデオ講演会で、「バランス」のお話があり、自分の資質を、応用コースで見て頂いた当時のことが思い出されました。私の資質も、「バランス」でしたので、日本語ではない英語というのが、愉快で心地よく感じ、語源を調べました。様々な説はありましたが、私には、バラストというのが、妙にしっくりと納得できました。それは、船底の重しと、表や上に出ると、船は沈没するという意味と、受け止めました。このバラスト説は、間違っているかもしれませんが、いずれにしても、私が意見を述べようものなら、今まで積み上げてきたものが、全て崩れ、正論であればあるほど、振り出しに戻り、まわりの人に疎まれるのです。そのようなこともあり、今でも、自分の名前、顔写真を出すことなど避けたいと思っています。父親からも、どんなに正しい意見でも、自分の意見としていうのではなく「誰々が、こう言っていた」と、話すべきと、助言されていました。昨夜のコンサートは、悲しくて、悔しい気持ちも入り混じり、涙が止まりませんでした。父の母親とその姉は、病気で20代で亡くなり、長く生きることができなかったと聞いていました。そのような社会背景を考えると、また、恨みのような感情が出てきます。今日は、父の命日でありますが、いろんな恨みを父にぶつけていたことを、今更ながら、悔やんでいます。
コンサートメッセージに「宇宙空間に遍在する「おおいなる存在」」とありました。宇宙は、無重力で、バラストも船底も、ないことに、救われた思いでした。宇宙にあるバランスで生きれば、本来の資質で生きられるのです。
ピアノの演奏では、母は、「よかったね」と、私に言ってくれたように聞こえました。「「美しい魂」に生まれ変われます。」とありましたので、魂、癒やされ、私は、まだ、生きて行くことができます。
二部では、川辺の水に身を浮かせ、水面の輝きに満たされ、水の流れに清められる体感でした。只々、ありがたく、涙が止まらず、あらたな気持ちとなり、リセットできました。今夜も、コンサートに参加できる幸運に、感謝いたします。
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府中の森芸術劇場ウィーンホールにて
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