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『源氏物語』を読み直そう!


『源氏物語』は情愛のことばかり描かれている、先月の応用講座で先生が話されていたが、学生時代通読して、葵上の車争いや、玉蔓の運命的な展開のみが面白かったと、教授に話し笑われたことを思い出す。(ただ、岩波の大系本で読んだので、古語と文法については体得できてしまった得はあったが……。)そして、いまは伝承民謡の「甚句」を研究テーマとして、悪戦苦闘しているが、どうやらこの唄、「遊郭」で発生し、各地にいろいろな結実をなしたものらしい。ところが、研究者のみならず、地域でも、「遊郭」発生説はタブーなのである。売春行為に伴う唄なんて、とんでもないということなのだろう。柳田国男だって、そうは言わない。儀礼歌や作業唄しか民謡と認めない。せいぜい盆踊り唄から遊郭唄だという。わたしは逆だと思う。唄は、すべて「恋唄」が最初であり、情愛の道具だと思っている。(ただ売春行為の是非について、ウ甘く考えがまとまらない。「白拍子」や「遊女」の存在をどうとらえたらいいのだろう。『源氏物語』の「夕顔」も、「遊女」じゃなかったのかと、瀬戸内寂聴さんが言ってたようにも思う。「春を鬻ぐ」ことは、洋の東西、人間の世の影のようなものではなかろうか。)とりあえず、この冬休みに、大塚ヒカリさんの『源氏物語』を読もうと思っている。

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NPO高麗 東北センターにて